事務的。

おばあちゃんが亡くなりました。


子供達からすればひいおばあちゃん。
この間米寿のお祝いをしたばっかりでした。


ブーが生まれた年に脳梗塞で倒れて、８年間義母が介護をしていました。

でも、少し半身が不自由なだけで歩いたり、自分でおトイレも行けていたし、何より旦那と子供達に会うのを楽しみにしていてくれました。


お義母さんは毒蝮三太夫並みの毒舌で「まだあと１０年はのさばるんじゃない？」「あたしが先に逝っちゃうよ」といってましたが、最近はちょっと痴呆が入ってきて、ご飯を食べたのを忘れちゃったり、おむつしないでおもらししてしまったり、お義母さんもあまり外出ができなくてストレスたまっているみたいでした。


でも、体はいたって元気。

夜はお義母さんは仕事で夕飯の時間にヘルパーさんがきてくれてました。

夕方出かける時はいつもどおりで、ご飯も食べたそう。


１０時過ぎお義母さんが帰宅後少しして様子を見に行ったら寝ていて、布団を掛け直そうとしたら呼吸がなかった。すぐ救急搬送され１時間ほど蘇生が行われたけど、これ以上は体を傷つけるだけ、ということでその日のうちに死亡確認になりました。

本当に突然。
旦那は母親のように面倒をみてもらっていまいた。泣いていました。


最期を独りで迎えさせてしまって申し訳ない気持ちがいっぱいです。
お義母さんを少しでも楽にしてあげようと思ったのかな。


でも、悲しむ暇もなく事は事務的に進んでいくものですね。


あっというまにおばあちゃんは小さな骨壷に納められてしまいました。

後に残ったのは、死亡届と葬儀社からの請求書。

片付け上手の義母はクヨクヨするでもなく淡々と遺品の整理をして、大きな家具はとっとと捨てて、欲しいと言われたものは取りに来させて３日後にはすべてきれいに終わりました。


私だったらどうかな、親が死んだら・・・・

何年もくよくよしてしまいそう。
何年もあのゴミ屋敷のままになってしまいそう。

そう思えたから、また今から片付けよう。
自分が死んだら全てただのゴミ。
死んでからなお他人に迷惑をかけるわけにいかない。


そういえば、中学生の時にボランティアで一人暮らしのおじいちゃんの手伝いに行った時、休憩にお茶をもらいながら言われたんだった。
「もうすぐお迎えがくるこの歳になってから身の回りの整理を始めるのは大変だよ。その時その時必要なものだけを持って生きるようにしないと。私は衣装ケース３個に収めるのにも随分かかってしまったから。」
「死」なんてずっと先だと思っていた１４歳のわたしの胸に突き刺さった。
なのに、どうしてまたこうなっちゃったんだろう。











おばあちゃん幸せだったかな。
娘が一人なのに曾孫が５人もできたね。
あと２月でもう一人見られたよ。


チーをもっとたくさんだっこしてもらえばよかったな。
ごめんね・・・
できの悪い嫁でごめんね。
旅行も行こうって言ったのに、来年こそ温泉に行こうって言ったのに。

本当に後悔先に立たず。


もうこんな思いしたくないな。



ちょっとかなしいまゆげでした。